2009年04月28日

カミングアウト

日曜日に手作りしたスコーン。
上手に作れなかったわー!
また、リベンジしなくちゃ。

今日の日記は、
個人的でシリアスな内容を含みますので
それでも知りたいかたのみどうぞ。

カミングアウト


昨日、定期健康診断を受けました。
毎年、毎年「要注意」「要再検査」が出るので
覚悟はしていたのですが・・・

案の定、
血液検査で要再検査となってしまいました。

数値が悪かったのは
「貧血」と「血糖」

もう、貧血は10年余り治療を続けていて
鉄剤を飲み続けない限り
正常範囲に入らないのです。

半年ほど、治療を中断していたので
主治医に
「こんなに数値が低いと、立ちくらみや息切れだけじゃなくて
細胞の老化は早まるし、たかが貧血って甘く見ちゃだめ」
とお叱りを受けてきました・・・。

そして、問題は血糖。
糖尿病だそうです。
(糖尿病のこと、以後はDMと書きます。)

正確には今回と同様の数値が2回出て初めて
糖尿病(DM)と診断確定されるのですが
そういう心構えでいてください。と念を押されました。

実は、1年半前に
食後高血糖が見つかりました。
OGGT検査を行って、異常なし(一時的な高血糖)と診断されたものの
1年前の定期健康診断でも食後高血糖を指摘されました。

まだ、当時はDMとは言えない状態との診断でしたが
再検査を行うとインスリンの過剰分泌が見られる「耐糖能不全」とのことでした。

ちなみに血糖値があがる仕組みは2つあるのをご存知でしょうか。
(1)インスリン(血糖を下げるホルモン)の分泌が少ないために糖を処理できない。
(2)インスリンは分泌されているけれど、効きが悪くなっていて糖を処理できない。

膵臓が生涯を通して分泌できるインスリンには限りがあるため
たいていDMになる人は(2)の過程を経て(1)へと移行していきます。

そして(2)の状態になる原因は肥満が挙げられます。
肥満によってインスリンの効きを悪くするホルモンなどが分泌されてしまいます。
そのため、ダイエットをすることによって
インスリンの効きを良くすることができ、
初期の段階((2)の状態)で気づいた人はDMへと発展することを防ぐことができます。

また、インスリンは分泌が少ないと糖をエネルギーへ変換できないためやせていきます。
インスリンが過剰に分泌されていると太ります。
DMにかかった人が太る→やせるという過程を通るのはそのためです。

私の話に戻しますが、
はじめは(1)の状態を疑われましたが
検査によって(2)の状態であることが判明したのです。

そこで、主治医も私も頭を抱えてしまいました。
なぜなら、私は非肥満型だからです。

一般的には、(2)の状態の人には体重を落としてくださいと指示し
それが成功することによって高血糖状態を改善できることが多いのですが、
肥満体型でない私には、痩せてくださいとの指示も出せないし
1.2キロ落としたところで改善は見込めないとのこと。

そのため、早期発見だったにも関わらず、
(1)の状態へ進行した場合と同じことしかできなく
運動を行うことと、食事を気をつけること(高たんぱく低糖質)のみ
指示されたのが1年前です。

DMではないとされながらも
当時は相当なショックを受けました。
DMは生活習慣病です。
私の不摂生が原因と烙印を押されたようだったのも嫌だったし、
放置しておけばDMと移行していくのは間違いないし、
食生活を気をつけるのにも、周囲の理解を得られなかったのです。

「血糖値が高いので〜」と言って
高糖質食品であるお菓子や主食を断っても
「お菓子や高カロリー食品がだめなだけでしょう?
ご飯やうどんは平気なんじゃない?」
と言われてみたり、

そもそも
「えー!若いし、太ってないのに、血糖高いの?」
と信じてもらえなかったり。

何度、神様を恨みたくなったかわかりません。
DM予備軍から10年放置しておくと、透析を受けなくてはいけなくなったり、
失明してしまったりする怖い病気。
この先、普通の人と同じ食生活をしていけないなんてひどいと思ったし、
それが60歳とか年老いてからならまだしも、まだ20歳代。
あと私の人生は何年かなぁ・・・って。

受け入れるのに3ヶ月はかかりました。
3ヶ月かけて、ようやく命に関わる病気でもないし
食事に気をつければ楽しい人生が送れるんだって
視力が悪い人がめがねをかければ、普通の人生が送れるのと一緒だって
そう思えるようになりました。

そして1年ぶりに迎えた今年の健康診断。
ここ数ヶ月は、結構はめ外した食生活をしていましたが
それなりに気をつけて過ごした1年でした。
大好きだったパンは一切、食べなくなったし
人との食事以外では、主食も一切食べません。
たまに食べるケーキはやめられなかったけれど、
市販のお菓子もほとんど食べません。

けれども、数値は悪化していました。
そして糖尿病だと思ってくださいという宣告です。

それなりにダメージは受けましたが
この1年、努力してきました。
医学的な知識も学んだし、
メンタルも鍛えたし。

これが、私のアイデンティティなんだと思って
神さまが何かを学びなさいってメッセージを送ってくれているんだって
そう思って受け入れたいと思います。

私のお友達へ。
そういうわけで、きっと一緒にお茶したり食事していても
ダイエットしている人みたいな食事だったり
主食は食べないへんてこな食事だったりするかと思うけれど
病気と上手に付き合っていく手段なので
付き合い悪いって言わずに、許してやってください。

で、たまにお菓子を食べていたら
ご褒美の時間なんだなって思って
見守ってくださいね。


この日記の写真。
手作りスコーン。
これも、高糖質である小麦粉とお砂糖を一切使っていない
ローカーボ、ハイカロリーなお菓子です。

今はノンシュガー食品も
ハイプライスながら市販されている。
できる範囲で、食事も人生も楽しむんだ♪












ちなみに。

私は双子ちゃんで
2,000キロない低体重児としてうまれました。
(正確な出生体重は教えてもらえないのだけれど
1ヶ月、無菌室に入れられて、母親は面会させてもらえなかったそうで
相当小さかったと思われます・・・)

そのため、知的障害なり何なり
後遺症が残るだろうと心配されていたそうです。

けれども
こんなに大きく育ちました。

知的障害は出なかったし
IQも悪くない。
平均身長まで大きくなれたし
無事に2人の子供を出産できた。

両親をはじめみんなで
不自由を感じることないよう、
ここまで育ててくれた。

そのことに感謝しなければいけないし
その与えられたいのちと一緒に育んでくれた私の運命を
大事にしなければいけないと思うのです。

与えられているもの。
これから与えられるもの。
その瞬間瞬間には、つらいと感じることもあるだろうけれど
生涯を通してみたら、無駄なことはないはずです。

「チャンスはピンチの顔をしてやってくる」
よく言われることですが、
私もそう思います。


与えられたこの病気を
私なりにプラスに変えていこうと思います。
みんなに手をかしてもらいながら
みんなに感謝しながらね♪


DMの人たちに
我慢するばかりじゃなくて
食事や人生を楽しんでもらえるような
そんなことを伝えていけたらいいな〜。
と、そんなことを思いながら昨夜は眠りにつきました。

アメリカにはDM発病がきっかけで
お医者さまになった人もいる。

私には何ができるかな?
患者本人も、一般的にも
誤解されることの多い病気。

こうやって
ブログを通して
食事や生活のクオリティは高められるんだよって
伝えられたらいいかな。

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Posted by みずえ at 12:30│Comments(1)heart
この記事へのコメント
いろいろと勉強になりました。
またちょくちょく覗かせてください♪
Posted by 医師 at 2009年08月20日 18:55
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