2009年07月06日

強さとは

カエルが目の前を跳ねるのって
久しぶりに見たな。

強さとは


今日の1冊。
「温室デイズ」 瀬尾まいこ

現役の中学教諭が
小中学校を舞台にいじめについて書いた小説です。


強さって2種類あるよな。
これが感想。

私自身、小学生の時にいじめられたことがあります。
筆箱を隠されたとか、
靴の中に画びょうを入れられたとか、
振り返ってみると、大したことないのだけれど
転校したばかりで友達もいない中での攻撃に
「いじめられてる。学校へ行きたくない」
そう母へ訴えました。

その返事が
「いじめられる側にも問題がある。学校には行きなさい」

今思うと、いい対応だったなと思います。
結局、割とすぐいじめ(からかい)はなくなったし、逃げても仕方ない。
でも、当時は頼れるのは母しかいないと思ってたのに、
突き放されたわけですから辛かったです。
自分で何とかできるように、強くなるしかないな。
そう思いました。


そして、それから10年以上たって
大学生の時に、学校へ行けなくなりました。
(このときはいじめではありませんが。)
退学、もしくは休学したいという私の申し出に
最初はダメの一点張りでしたが、最後は許してくれました。
「来期から休学しなさい。辞めるかどうかはそのあと決めたらいい。」

こう言われたときから、私の中で何かが変わりました。
受け止めてくれた両親のためにも、強くなろうと。
そして、留年がほぼ確実な状況だったけれど
学科では一番に内定をもらい、
教授に熱意を伝え続けて
無事に4年で卒業しました。


温室デイズの主人公みちるも
同じような体験をしています。
お父さんに怒られるだろうといじめられている事実を隠し
ひたすら耐える日々。

あるとき、いじめの事実がばれますが
怒るどころか「もうあんな学校にはいくな」と
みちるを守ろうとします。

それをきいたみちるは、まだ頑張れる、戦えると思い
最後まで学校に通い続けます。



強さには2種類あるというより
強がりと強さなのかもしれませんね。

頑張ろうとしない人を
最初からかばってしまっては
依存するばかりで強くはならない。

だけど、力を尽くした人を守ろうとすると
耐えるだけだった心の鎧を脱いで
問題と向き合えるだけの
強さがひきだされるのだなと思います。


私の子供たちが中学生になるころ、
どんな世の中になっているのかな。
この本のように学級崩壊しているのかしら?
いじめられる?いじめたりしない?
生きることを投げ出したりしない?
私に心を開いてくれている?

考え出すときりがないのですが・・・・
子供の強さを引き出せる母親でありたい
そう思っています。


ちびちゃんたち。
生きていればいろんなことがあるけれど
生きてさえいれば乗り越えられないことはないから、
心配いらないよ。
共に成長して、共に強くなろうね。

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Posted by みずえ at 21:21│Comments(2)heart
この記事へのコメント
私だけでなく、
一緒にいるメンバーも
みんなみずえさんに
元気と笑顔を引き出してもらっていますよ。

いろいろな経験をされているから
笑顔の大切さも
人に対する思いやりも
誰よりもわかっているのでは。
Posted by 一歩踏み出すキャリア養成講座プロデューサー at 2009年07月06日 23:27
>一歩踏み出すキャリア養成講座プロデューサーさま

ありがとうございます。
私も皆さんのアンテナの高さや、ひたむきさ、笑顔に
パワーをひきだしてもらっています。

その瞬間は辛い出来事も
振り返ってみればいい思い出。
人生を彩る宝物だな、と思います。
そう思えるようになったのも、
出会ってきた人たちが支えてくれたから。

感謝のきもちは、尽きることがないですね。
Posted by みずえみずえ at 2009年07月07日 07:52
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